今日はずっと LOCAL AI HACKATHON #001 をしていた。
今日の AI 開発の文脈における GPU は非常に高価な機材である。これは、個人が簡単に手が出るものではない。たとえば、私が所持している NVIDIA Jetson Nano 開発者キット B01 は、確かに NVIDIA GPU であるが今日の AI 開発には無力だといっていい。
このローカルAIハッカソンという企画は、その個人では到底手が出ない今日の AI 開発に耐えうる大規模環境(GPUクラスタ)を、存分に使用できるという、大変に魅力的なハッカソンである。
私はたまたま居合わせた2人と一緒に3人でチームを組み、ハッカソンの参加フォームを送信した。それからしばらくして、我々には大規模環境(GPUクラスタ)が割り当てられた。ハッカソンの決勝戦までチームが駒を進めたからである(提供できる GPU 資源に対して参加チームが多くなかったという)。だから、ここまでは順調な進みとなっていた。
しかし、ここで現実を見ることになる。思うように成果物を構築することができなかった。理由は様々あるが割愛する。とにかく、ハッカソン終了時に、機能する成果物がただの一つもなかった。私自身、大規模環境への SSH 接続と Anaconda のインストールしかできなかった状態だった。
このタイミングで、私は明日(つまり今日)の発表配信について限界を感じ、運営に連絡のアクションを行った。すると LOCAL AI HACKATHON #001 運営の皆様が何かできることはないか一緒に考えてくださった(本当にありがとうございます…!)。またチームメイトにも助けられた。彼は GPU 開発に依存しない発表原稿を用意してくれていた。
彼は「こういう事もあるかと思って」と言っていた。
運営と彼のおかげで、私も最後まで頑張ろうと思い直すことができた。発表配信のスケジュールを見ると私たちのチームはトリで、大変に緊張したが、成果物が無いなりにがんばることにした。YouTube Live の同時接続者数は 80 人程度であったと聞いているが発表の内容はどうだっただろう。とにかく、私たちは与えられた発表時間までに資料を間に合わせてトークを行うことができた。
以上が私の LOCAL AI HACKATHON #001 の経験となった。今回のハッカソンはチーム応募が必須で、運営も当初期待する応募数が集まらなかったと聞いたが、逆にチーム形式のハッカソンであることで、私個人はローカル AI 開発に留まらない貴重な体験をすることができた。
要するに、このハッカソンを通じて私はチームワークの大切さは言うに及ばず、最後まで前向きな姿勢でいることの大切さについて再認識することができた。ローカル AI の作成には成功しなかったけど印象的なハッカソンだった。今後に活かしていきたい。
(でもやっぱり「GPUブンブン動かす」になりたい人生だった……)
ちなみに入賞したチームは以下の 3 チームです。おめでとうございます!
ハッカソン、無事完了しました!皆さんありがとうございました!本当に色々な成果物や失敗が共有される身のあるハッカソンになったかと思います!
— saldra(サルドラ) (@sald_ra) 2024年5月1日
結果は以下です。
金:Local Novel LLM Project(小説生成モデル)
銀:Auris(独自アーキテクチャの音声モデル向け大規模事前学習)… pic.twitter.com/Hs91IdpWSq